スラウェシ島
自然環境
珍しい形をした島、スラウェシ島はよくランの花やアルファベットのKの字にたとえられます。 世界で7番目に大きいこの島は日本の国土の約半分の広さをもち、インドネシアのちょうど中ほどに位置しています。霧に包まれた険しい山岳地帯、手付かずの熱帯ジャングル、ミステリアスな色の湖、そして緑したたる田園風景など、その地形は変化に富んでいます。海に目を移せば、サンゴ礁につつまれ胸がすくような切立ったドロップオフや、ヤシの林に囲まれた砂浜、静かな漁村など、見どころがたくさんあります。
多くの民族が共存する島
そして何よりも、バラエティーに富んだ民族が生活している島でもあります。海の民はその入り組んだ海岸線に住み、トビウオ、フカヒレ、マグロ、カツオ、イカ、ナマコなどを捕り生活しています。南に住むブギス人、マカッサル人、マンダル人、ブトン人などは航海技術に長けており、漁以外にも貿易や運送をなりわいとしています。農産物も米、野菜類、サゴヤシ、コーヒー、カカオ、丁子など、豊富に生産されています。
南部の山岳部に目を移すと特異な葬祭を伝承するトラジャ人が住んでいます。彼らは舟形屋根で黒と赤を基調とした彫刻を壁に施したトンコナンと呼ばれる建築物を造り、周辺の他の海洋民族とはまったく異なる文化をもっています。トラジャ地域はスラウェシ島の中でヨーロッパ人旅行者が最も多く訪れる場所でもあります。
マカッサル
東インドネシアで最も重要な港があるマカッサル(旧ウジュンパンダン)では、インドネシア国内を巡る巨大木造船、ピニシを見ることができます。マカッサルは東南アジア貿易の歴史のうえで集積港としてたいへん重要な役割を果たしてきました。現在はブギス人、マカッサル人、トラジャ人、マンダル人などの周辺民族や、華人、ジャワ人、などさまざまな人びとが生活している多文化、多言語都市です。2008年には新しい国際空港が完成し、海、空ともに重要な玄関口となりました。街にはあちらこちらに巨大なショッピングモールがあり、道路は自動車やオートバイ、人力車などが行き交う活気あふれた街です。マカッサルは海洋国家インドネシアの中でも海産物が最もおいしいと言われています。ロサリ海岸の通りは夕方涼しくなると屋台の列が並び、地元の人々で賑わいます。また、オランダ植民地時代につくられたロッテルダム要塞などの建造物も残っている歴史の古い街でもあります。
タナ・トラジャ
タナ・トラジャ(『トラジャ人の土地』の意)は標高1000メートル以上の山岳地帯にあり、赤道直下に位置しながら涼しくたいへん過ごしやすい気候です。棚田や山に囲まれた山村など日本の田舎の原風景を思わせるスポットがあちらこちらに散在します。
トラジャの人びとにとって、死者儀礼は人生のうちで最も重要なイベントです。多くの客人を招待し、歌、踊り、家畜の奉納など、見どころが盛り沢山。もちろん、皆さんのような海外からのお客さまも参加できます。
トラジャ地方の見どころの一つはトンコナンと呼ばれる伝統建築物。外壁には手の込んだ彫り物がふんだんに施され、富の象徴である水牛の角のディスプレイが見られます。
ママサ
ママサはタナ・トラジャの東、50kmのところにある知られざる旅のスポットです。2002年から自動車が通れる道ができ、アクセスも楽になりました。ママサの伝統建築物はバヌアと呼ばれ、トラジャの建築物、トンコナンとは少し異なります。屋根のそり具合がなだらかで木の板を重ねた屋根が特徴です。建物自体もトンコナンの数倍の大きさで400年前に建てられたとされるものが現在も立派に住居として使われています。ママサへの旅につきましては、直接お問い合わせください。
マナド
国際的に名を知られたダイビングのメッカ、マナド。中でもブナケン島はダイバーたちのあこがれのスポット。高級クルーザーが行き交うダイビングポイントの近くには昔ながらのひなびた漁村があります。
海の冒険もいいけどゆっくりしたいという方には、涼しく火山のすばらしい景観が楽しめる高原地帯がおすすめ。海遊びに疲れたら、馬車に乗ってトンダノ湖、花の町トモホンなどの高原を散策してみてはいかが?火山地帯なのであちこちに温泉もあります。マナドの東にはタンココ国立公園があります。スラウェシ島には動物生態系の境界線で有名なウォーレス線が通っているため、この島独特の動物が数多く発見されています。タンココ国立公園は環境管理が行き届いており、野生のマカカ猿の集団や、世界一小さい猿の一種、タルシウス(スラウェシメガネザル)、くちばしの大きい鳥ホーンビルなどを間近に見ることができます。





